解說: 日本国王使一行がクンジョンムン(勤政門)の中に入った時、 ここクンジョンジョン(勤政殿)の前はどんな姿だったのでしょうか。 外国の使臣(ししん)を迎える日、 朝鮮のすべての役人たちは
特別な礼服である金冠朝服(きんかんちょうふく)を着て その地位によって 階級が表示されたプムゲソク(品階石)の横に長く竝んでいます。 クンジョンジョン(勤政殿)の前方部のウォルデ(月台)の上には
大きな日除(ひよ)けが設置されていますね。 石畳に固定されている丸い掛けがねに日除けの紐を縛って固定しています。 王様が入って来る前、 使臣一行は 西側中央の下に用意された場所に立って待っていなければなりません。 使臣たちの対話を聞いて見ましょうか?
副使: 軍人たちに完全に取り囲まれてしまいました。 我らに脅しをかけているのではござませぬか?
正使: 朝鮮の重要な人々が今、この席に皆集まっているではないか。 護衛の軍人が多いのは当たり前じゃ。 言い掛かりでも付けられたら大変じゃから注意して進むのじゃ。
副使: 石畳がデコボコしていて、気を付けぬわけには行きませぬ。 宮廷の一番の中心なのに石畳がまったくめちゃくちゃでございます。
正使: おかげで履物が滑る心配はないではないか。
副使: そうではございますが、 雨でも降ったら水浸しになるでございましょうに?!
雨水(あまみず)の排水溝(はいすいこう)も見えませぬ。
正使: 何か装置があるであろう。まさか、このような所が水浸しになるように 作ったりすることはあるまい。
解說: はい、正使(せいし)の目は確かですね。 クンジョンジョン(勤政殿)は平坦に見えますが
王様がいらっしゃる所とクンジョンムンとの間には、1メートルほど傾斜がついています。
朝鮮時代は厳格な身分制度のため、 官吏たちだけが皮の履物をはくことができました。 地面がデコボコしているのは履物がすべるのを防止すると同時に 王様の前で身の振り方に気を付けるようにという
警告の意味も込められています それだけではなく、 日の光が乱反射して周囲を満遍なく照らし
王様が顔をしかめずに広場を眺めることができたのです。
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