解說: ここはフムギョングガク(欽敬閣)です。 1438年のある日、 フムギョングガク(欽敬閣)の中では、 約2m程ある紙でできた山の四神(しじん)、十二支神(じゅうにしん)など いろいろな人形が多様な方法で時刻を知らせます。 フムギョングガク(欽敬閣)の外では、 自動水時計のチャギョンヌ(自撃漏)が銅鑼(どら)を打ちますね。 奴婢(ぬひ)出身から、のちに朝鮮最高の科学者になったチャンヨンシル(蔣英實)は 時計がちゃんと動いているか調べるため、家にも帰らず仕事をしていました。 そこにセジョン(世宗)大王がしばし立ち寄られました。
世宗(セジョン): どうだ、このように一カ所に集めておいたから 以前よりずっと楽になったであろう?チャンヨンシル(蔣英實): はい、おかげさまで来年も豊作になるでしょう。
解說: 世宗大王はフムギョングガク(欽敬閣)を作って 自動水時計、日時計、星時計、天体観測器、緯度と経度の測定器などを 一ヶ所に集められました。 なぜそうされたのでしょうか。
世宗(セジョン): チャンヨンシル(蔣英實)、そちは・・・余(よ)の望みが何だと思う? チャンヨンシル(蔣英實): とんでもございません。わたくしめがどうして殿下のお気持ちなどを。。。。。。
世宗(セジョン): 腹をすかせる民を減らすのが余の願いじゃ。 そちのおかげで米の生産量が大きく増えた。 余の願いがかなってきておる。うれしくおもうぞ。 これもみな、そちのてがらじゃ。
チャンヨンシル(蔣英實): おそれ多きおことばでございます。 チョナ(殿下)ご自身が、 いつ作物を作ればいいかという時を 明らかにされ、 百姓たちに教えられたため、豊作になったのでございます。
どうしてわたくしめのてがらでありましょうか。
世宗: そちがここにあるすべてを発明しなかったら 余がどうして時を知り、知らせることができたであろうか。 そちのおかげじゃ。
蔣英實: とんでもございません。 チョナ(殿下)の民をお思いになるお気持ちのおかげでございます。
世宗(セジョン): そちのおかげじゃ。ハハハ。
解說: 農業を基本にしていた朝鮮時代に 季節の変化の測定はとても重要な事でした。 農産物の生産を増やして民の生活を安定させようとした世宗(セジョン)大王の努力は 朝鮮の科学水準を世界最高の水準まで引き上げることになりました。 そしてここフムギョングガク(欽敬閣)がその中心に位置していたと言えるでしょう。
チャンヨンシル(蔣英實)の開発した水時計は
キョンボックン(景福宮)の入口にある国立古宮博物館で確認することができます。
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