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錦川橋

錦川橋
この橋は、錦川橋(クムチョンギョ)といい、1411年(応永18年)に造られました。
ソウルに残っている最古の石橋で、とても美しいことで有名です。
錦川橋(クムチョンギョ)は、「宮廷の中の小川にかかっている橋」という意味と、「美しい水が流れる橋」という二つの意味があります。
今では川の水も枯れてしまったのですが、昔は澄んだきれいな水がたくさん流れていたんです。
朝鮮の宮廷はみんな正門を過ぎると小川に出合うように建てられています。
日本の城の周りにも同じように水が流れていますね。
日本の場合は、敵の侵入を防ぐために深くて大きな川を掘りました。
でも、朝鮮の宮廷にある小川は、一番良い気運を発揮する場所を造るということが目的でした。
韓国では、背後に山があり、前には川が流れている場所が、最高の場所だといいます。
それで、韓国の宮廷は、背後に山があるし、王が使用する御所の前には川の水を引いて水が流れるようにしたのです。
この橋を過ぎて川を渡るということは、宮廷の中でも一番おごそかで高貴な場所に入って行くという意味なんです。
臣下たちの場合、錦川橋(クムチョンギョ)を渡ることは、外界の汚れや邪心などを浄化して、きれいな心で政治に臨むという象徴的な意味が込められていたといいます。

錦川橋(クムチョンギョ)には、様々な文様と彫刻で彩られています。
橋脚の南側を見ると、虎ともいえない、ライオンともいえない、体が魚のウロコみたいなもので覆われている想像上の動物が座っている石の彫刻があります。
この動物は、日本の狛犬(や中国の騏驎(きりん)のように、正義を象徴する動物と考えられてきました。

反対側の北の方には、玄武(げんぶ)を象徴する亀の姿をした石の彫刻があります。
東洋で神話などによく登場する四神(しじん)の青竜(せいりょう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)のうちの一つですね。

橋脚の中間には鬼の顔のような浮き彫りがあります。
この彫刻は、邪気を退ける役割を果たしているんです。
悪い気運が橋を渡って宮廷の中に入って来ないように護っているんですね。

橋の上を見ると中央に広い道があって、その両脇に狭い道があるのが分かりますね。
中央の道は御道(オド)といって王だけが通ることができました。
一般の人々は、両脇の狭い道だけ利用することができました。