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進善門

進善門
今ご覧になっている大きな門が「進善門(ジンソンムン)」です。
「進善(ジンソン)」というのは、「王に道理にかなった正しい意見を申し上げる」という意味です。
王の御所に入って行く入口なのでこれには「道理にかなった正しい政治を願う」という気持ちが込められているのです。

1700年の半ばの英祖(ヨンジョ)王の時代には、ここに「申聞鼓(シンムンゴ)」という大きな太鼓が置かれていました。
理不尽な扱いを受けた民が申聞鼓(シンムンゴ)を打って王に直接訴えることができたといいます。

進善門(ジンソンムン)を通って中に入って行くと、左側に仁政門(インジョンムン)、前の方に粛章門(スクジャンムン)がある広い庭に出ます。
その庭には石を敷き詰めて造った三つの道があって、「三道」と呼ばれています。
真ん中の道は王だけが使用していた「御道(オド)」といわれる道で、その両脇にある道は、臣下たちが使用していた道です。
三道から仁政門(インジョンムン)のほうにつづく左側の庭を見てください。
先のほうに行け行くほど庭が狭くなっていて、ちょうど台形のような形になっていますね。
韓国の宮廷の庭は、たいてい正方形とか長方形の形をしているんですが、これは本当に珍しい形なんです。
それだけではありません。
宮廷は普通、正門から王の御所まで、一直線でつながっているんですが、この昌徳宮(チャンドックン)だけは、敦化門(トンファムン)から入ってきた後、直角に曲がって錦川橋(クムチョンギョ)という橋を渡らなければならず、王がいる仁政殿(インジョンジョン)に行くためには、再び仁政門(インジョンムン)の方に直角に曲がって行かなければなりません。
これは一直線上に建物を配置して権威を強調することより、自然環境との調和を重要視した昌徳宮(チャンドックン)ならではの建築哲学の表れといえます。

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